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Issue 01 2026.10.11 First issue
This week — 4 stories

世界のカンナビスカルチャーを、週に一度、厳選して。

今週はロサンゼルスのガラスの祭典、コロラドのアヒル、カナダへ渡ったカリフォルニアのブランド、そしてオランダの栽培現場から。

16:20 ― 針と針のあいだは、10度。
  1. 01100人超のガラス作家がLAに集結。Puffcon 2026Glass & Gear / US
  2. 02害虫駆除の担当はアヒル。コロラドの農園EdunCulture / US
  3. 03カリフォルニアのRove、初の海外進出はカナダProducts / CA
  4. 04オランダの合法栽培の現場。ハッシュ工房と星付き店出身のシェフProducts / NL
01
Category
GLASS & GEAR / CULTURE
Where
アメリカ・ロサンゼルス
When
10月3〜4日 開催

100人超のガラス作家がLAに集結。Puffcon 2026

要約

ベポライザーブランドPuffcoの恒例イベントが、ロサンゼルスで開かれました。100人を超えるガラス作家の実演と、Metro Boominらの音楽ライブが同じ会場に並びました。

電気式ダブリグ「Peak」で知られるPuffcoが、ブロックパーティー「Puffcon」を10月3日と4日に開きました。会場はロサンゼルス中心部の撮影スタジオ、Los Angeles Center Studios。今年で6回目です。

目玉のひとつが「Glass Village」です。世界中から100人を超えるガラス作家が集まり、来場者の目の前で吹きガラスを実演しました。

音楽は土曜がMetro Boomin、日曜がAction Bronsonをヘッドライナーに、Curren$yやThe Alchemist & Boldy Jamesも出演。フードはLAの人気屋外マーケットSmorgasburgが担当し、サイレントディスコやアート展示、50を超えるブランドのブースも並びました。

もともとはPuffco製品の持ち主だけが参加できる集まりでした。今年も土曜と2日通し券は持ち主限定ですが、日曜は誰でも入れる日になっています。

Our view

会場では大麻を一切販売していません。売るための場ではなく、ガラス・音楽・食を楽しむ「文化祭」として成り立っているんです。喫煙具のブランドが、ガラス作家を主役に据えたお祭りを6年続けているのも印象的です。

02
Category
CULTURE
Where
アメリカ・コロラド州
When
10月9日 掲載

害虫駆除の担当はアヒル。コロラドの農園Edun

要約

コロラド州の家族経営の大麻農園Edunでは、アヒルが畑の害虫を食べています。農薬も化学肥料も使わず、土を育てることに力を注ぐ農園です。

コロラド州西部の町パラシュートに、アヒルが畑を歩き回る大麻農園があります。ジミーとミシェルのブリンカーホフ夫妻が営むEdunです。

アヒルたちの仕事は、ダンゴムシやナメクジ、カタツムリを食べること。歩きながら雑草を抑え、土に空気も入れてくれます。名前は SaDIVA(サディーバ)、InDUCKa(インダッカ)、HIGHbird(ハイバード)。サティバ、インディカ、ハイブリッドのもじりです。

Edunが取り入れているのは、韓国発祥の自然農法です。岩、砂、粘土、堆肥を重ねて自然の地層を再現した「生きた土」を作り、植物を発酵させた自家製の液を与えます。ひまわりから作った炭や、発酵させた海水も使います。

手間は普通の栽培より2〜3割多くかかり、THCは約22%と州の売れ筋より控えめです。花のままでは売らず、濃縮物や食品、巻いた製品に加工して出荷しています。

Our view

夫妻は自分たちの大麻を、形は不ぞろいでも味のいい昔ながらのトマトにたとえています。土については、利子のつく預金のように年々良くなっていくとも。数字の高さを競う流れとは別の、育て方で選ぶという価値観が見えてきます。

03
Category
PRODUCTS
Where
カナダ・オンタリオ州
When
9月30日 発表

カリフォルニアのRove、初の海外進出はカナダ

要約

カリフォルニアのベイプブランドRoveが、初めてアメリカ国外で販売を始めました。行き先はカナダのオンタリオ州で、結晶から作る小型ベイプ3品種を持ち込んでいます。

2016年創業のRoveは、ベイプと巻いた製品を手がけるカリフォルニアのブランドです。9月30日、オンタリオ州での発売を発表しました。州の公式卸を通じて小売店が仕入れる形で、すでに店頭に並んでいます。

持ち込んだのは「Diamond Series Minibar」という小型の一体型ベイプです。収穫後すぐ冷凍したフラワーから、ダイヤモンドのような結晶を時間をかけて取り出し、それを液体にして詰めています。

品種はGranddaddy Purp、Skywalker OG、Blue Dreamの3つ。中身はアメリカで売っているものと同じ配合だそうです。

同社の社長は、カナダには何年も前から注目していたと話しています。今後数か月で、ほかの州にも広げる計画です。

Our view

Roveはアメリカ16州・3,000店以上で売られ、年間売上は1億ドルを超えます(同社発表)。それだけの規模のブランドでも、国境を越えるのはこれが初めて。アメリカのブランドが海外へ出ていく流れの始まりになるかもしれません。

04
Category
PRODUCTS / CULTURE
Where
オランダ・ベメル
When
10月9日 掲載

オランダの合法栽培の現場。ハッシュ工房と星付き店出身のシェフ

要約

オランダでコーヒーショップ向けに合法栽培を行う10社のうちの1社、Hollandse Hoogtesの内部が動画で公開されました。品種選びからハッシュ作り、グミの製造まで、施設の中で分業しています。

オランダでは今、認可を受けた10社だけがコーヒーショップ向けに大麻を合法的に栽培しています。その1社が、ヘルダーラント州ベメルのHollandse Hoogtes(ホランセ・ホーフテス)です。オランダの大麻メディアCNNBSが、施設の中を動画で紹介しました。

品種選びを担うのは、数々のカップで受賞歴のあるKarma Genetics。200を超える品種を持ち、常時栽培するのは20〜25品種です。候補の株は、収穫したものを実際に試してからでないと本生産に進めません。

約400本ある母株には1本ずつQRコードが付いていて、どの株から育った花がどの店に届いたかまで追跡できます。収穫した花は手作業で整え、袋詰めも手で行います。

施設内にはハッシュ工房もあります。凍らせた花を氷と冷水で洗って樹脂を集め、4つの等級に分け、ロジンも作ります。下の等級はキッチンに回り、ミシュラン星付き店で経験を積んだシェフがTHC入りグミ(5mgと20mg)に仕上げます。

Our view

1回の収穫が180〜220kgという規模なのに、やっていることは手仕事の工房に近いんです。選ぶ人、洗う人、料理する人がそれぞれいて、「コーヒーショップの国」の中身が職人の分業に変わりつつある様子が見えます。