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Issue 02 2026.10.15
02
Category
STRAINS / CULTURE
Where
セントビンセント・グレナディーン
When
10月10日 動画公開

火山の島に残るサティバを探して。カリブ海セントビンセントの旅

Summary

カリブ海の島セントビンセントで、昔から受け継がれてきた品種を探す旅の動画が公開されました。2021年の火山の噴火で多くの品種が失われた島で、火山のふもとの農家を訪ね歩いています。

セントビンセントは、ベネズエラの北に浮かぶカリブ海の島です。人口はおよそ11万人。カリブ海ではジャマイカに次ぐ大麻の産地として知られ、背の高いサティバが育つ島とされてきました。

その島を、2021年4月9日にラ・スフリエール火山の噴火が襲いました。およそ1万6,000人が避難し、火山灰は170km以上離れたバルバドスまで届いたといいます。地元の栽培者によると、島で受け継がれてきた品種の多くが、このとき失われました。

アメリカの種の会社Humboldt Seed Companyのチームは、船で海岸沿いを回り、丘を登って、昔から育てている農家を探しました。栽培は今も火山のまわりに集まっています。火山灰の土は、地球の地殻のごく一部にしかありませんが、とても肥えているそうです。

見つかったのは、高さ2.5メートル近いサティバ。地元では「ラムズブレッド」と呼ばれています。こしょうのような刺激に、マンゴーの甘さが少し混じる香りが、この島らしさだといいます。チームは、伝説の「セントビンセント・ゴールド」かもしれないと考え、種を分析に回しています。

Our view

品種の話題というと新しい交配が中心になりがちですが、この旅が追っているのは逆の方向、失われかけた土地の品種です。噴火という一度の出来事が、何世代も受け継がれてきた植物を消してしまう。その中で残ったものを、土地の農家と一緒に探す。品種のトレンドの裏側に、こうした守る動きがあることも伝えたいと思いました。